Dec 30, 2007

Wesco Boss (2)


1週間ほど履きこんだWesco Boss
煙突のようにまっすぐだったシャフトも少しずつ形ができてきたような。



このプルオンブーツ、履いていて一番ストレスかかるのが甲の部分です。見た目、多少は足の形に馴染んできたようですが、内側の革もかなりしかっりしていて、足へのあたりは厳しく、まあ痛いです。。。もうしばらくは甲の痛さとの我慢比べが続きそうです。

今日は大晦日ですが、年末にこういうことを書いていられるのも平和な証拠。来年もそれなりに、ライダースジャケット中心(最近はだいぶ周辺に偏っていますが)にいろいろと書いていきたいと思います。

2008年が、みなさんにとって素晴らしい年でありますように。

Dec 19, 2007

Wesco Boss


友人に頼んでいたBossが届きました。オイルの匂いが強く、その革はかなり固め。サイズが不安でしたが、それなりに痛みの伴うフィット感で、悪くはなさそう。これから履きこんで、時々レポートしてみます。

Dec 10, 2007

MA-1

「神はディティールに宿る」とは建築家ミース・ファンデル・ローエの言葉


久しぶりにレプリカに手を出しました。リアルマッコイズのMA-1。ジャケットの概略からいうと、あのALPHA社の前身にあたるDOBBS INDUSTRIESという衣料会社で生産されていたモデルとかなんとか。。。そういうのはスルーで、そもそもナイロン系のフライトジャケットにはあまり興味を持っていませんでした。これも一見すれば典型的なフライトジャケットになるわけですが。。。



ここです。何気にプリントされたステンシル。派手な刺繍パッチのように主張するでもなく、微妙なバランスでその存在感を放ち、ジャケットそのもののあり方すら変えてしまっているかのよう。試着したその感じではなく、そこにあり得たディティールに落ちたのでした。

ミルスペックのジャケットとして機能性も併せ持ったMA-1。着れば、それなりに軽く、そして暖かい。このカーキのナイロン素材、下は迷うことなく革パンをはけば、それで決まりです。

Nov 28, 2007

Redwing 8272


茶色のエンジニア。黒以上にオーソドックスな佇まい。ダークブラウンの表革は、まったりと、微かに確かに変化していきます。時間の流れ方がちょうどいいのかもしれません、そういうのはブーツに限らず。

Nov 15, 2007

フェリーニのローマ


フェリーニの愛する街・ローマが舞台の映画。瞬間を切り取った映像の連続にて、作品は最後まで失速することがない。

そのエンディングは、ローマの街を走り抜けるオートバイの集団。「古都ローマの代表的な建造物と当時の何かを象徴するオートバイとのコントラスト」的な批評はどうでもよく、オートバイのエンジン音のみで流れるその映像は文句なしにカッコいい。

Nov 12, 2007

Buco J-100 (4)

季節はめぐり、秋から冬へ。そして、ライダース・ジャケット。以前、紹介したBuco J-100もフル稼働中です。

Bucoに限らず、それなりに歴史を持つブランドは、年代とともにマイナーチェンジが行われるのが常。今回、その中でも識別しやすいジッパーを見てみます。


これが最近手に入れたBuco。胸ポケットのTALONジッパーが涙型。


これは前から持っている別のBuco。棒型TALON。


どちらかが年代的に古いのか、もしくは同じ年代で違うタイプのジッパーが使われていたのか、詳細はわかりません。50年代のモデルは棒型が多く、涙型は後期のBROOKSにも使われているので、そこから類推すれば棒型のタイプが古いモデルになるかもしれない...などと考える秋の夜。

Nov 6, 2007

カスタムオーダー


アルゼンチンに旅行したときにオーダーしたものです。世界有数の牛肉生産国であるアルゼンチンでは、牛肉料理屋と同じくらい多くのレザーウェアの店があり、その場で素材を選び、好きなデザインでオーダーできます。既製品やパターン集から選んでもいいし、ノートにスケッチしたラフなデザインでも対応してくれます。大体、1-2日くらいで完成し、価格も1万円くらいとリーズナブル。革のクオリティーも高いです。

そんな南米のパリ、ブエノス・アイレス。行く機会があれば、こんなコースがお薦めです。

到着したら、脇目も振らずレザーショップへ直行。たくさん店がありますが、選べる素材が多いという理由で、なるべく大きめの店がいいでしょう。そこで自分好みのレザージャケットをオーダー。バッグ、ベルトなどの小物も豊富にそろっています。
その後、セントロからボガ地区あたりまで足を伸ばしながら、あらためてブエノス・アイレスの街並みを楽しみ、夕食はステーキ・レストランで牛肉とワイン。できれば、レザーショップの店員など地元の人に教えてもらったレストラン。メニューには牛肉のさまざまな部分が写真やイラストで載っているので、適当に何種類か選びます。チョリソーをオーダーするのも忘れてはいけません。かなりお腹が一杯になるはずですが、ここからブエノス・アイレスの夜が始まります。
古い建物が並ぶサン・テルモ。オレンジ色の街灯に照らされた石畳の道の周囲からタンゴの調べが聞こえてきます。フォーマルなタンゲリーアもいいですが、ドレーゴ広場周辺にあるローカルなバーでもタンゴは楽しめます。さほど深くならない時間までサン・テルモの夜は静かに盛り上がっていきます。
翌日、レザージャケットを取りにいきます。お気に入りの一枚が出来上がっているはずです。

BGM:映画「スール その先は…愛」より南へ帰ろう

Nov 3, 2007

The Leather Book


いきなりイヴ・サンローランのライダース・ジャケットで始まる"The Leather Book"
ネイティブ・アメリカン、カウボーイ、ミリタリー、ロック、モードなどのテーマにそって、古今東西のレザーアイテムがまとめられています。その中にライダース・ジャケットのチャプターもありますが、"The biker's second skin", "The bad boy's banner", "Hells Angels rallies" と、その時代の空気を大きく吸い込んだタイトルが並びます。知識と理解をセンスで処理した編集者の完璧な勝利と言えるでしょう。



"The biker's second skin"からの抜粋。単なるカタログのような羅列ではない、コンテクストによるレザーアイテムの集合体。



"A charismatic uniform"。一方で、こうした写真の提示は、レザージャケットとは人と一体化してこそ、その危うい造形美を露呈するものであることを再認識させます。


カタログ系の雑誌や写真集が乱立する中、この"The Leather Book"に編集という作業の本質を伺い知ることができます。

Oct 27, 2007

革パンとその周辺


レザーアイテムで一番長い付き合いになるのが革パンだったりします。基本、この一本をはき続けています。

Blogのタイトルからいけばレザーパンツになるのでしょうが、これに関しては革パンが全くもってしっくりきます。一時期、毎日、革パンにナイキのスニーカーという格好ばかり。黒の表革でストレート。スエード素材やブラウン、ブーツカットはちょっと違う。ボタンフライ。膝の切り返し。足元はレザーではなくナイキのエアで軽め。それぞれが全体的なフィロソフィーとして自己完結していました。

必然的に上に着る服は「いかに革パンに合うか」というコンテクストで選ばれ、その結果、シンプルなものが多かったような気がします。はき込まれた革パンが発する光沢は、ジャケットのそれとは違い、感覚的に鋭利です。そういう緊張感を記号性として持つ革パンには、着古したグレーのスウェットパーカーなんかが丁度いい。そんなバランスを要する服、他には見当たりません。

Oct 20, 2007

Redwing 2268 (旧羽タグ)


ある年代までのレッドウィングのエンジニアは茶色の革を黒く染めていて、履きこんでいくと、表面の染料が少しづつ剥げていき、うっすらと茶色に変化していきます。



Redwing 8271


あの黒のアイリッシュセッターに代表されるように、「日本別注」という方法論を確立したブランドの一つがレッドウィング。この8271も、もともとは日本別注だったはず。

Oct 19, 2007

Redwing 2268 PT91


一時期、エンジニアやワークブーツが一気にインフレ化していましたが、それをあざ笑うかのようにリーズナブルな価格帯を維持していたレッドウィング。こういうブランドが長生きするのでしょう。
それの2268 PT91、黒のエンジニア。インターバルを繰り返しながら一番長く履いているブーツです。



Oct 3, 2007

Beck


ラベル表記はBeck/Arnley(NortheasterのBeckとは関係ないと思います)。デザインはSchottのシングル系。平置きするとウェストの絞りがかなりタイトに見えますが、実際着用すると立体断裁特有のすっきりしたシルエットになります。大きめのフロントジッパー(Talon製)やチェーン型のポケットジッパーなど利便性にも配慮されたジャケットです。



Sep 25, 2007

Vanson系


これも過去コレクション。ブランドは不明。ある時期、意識的に無名ブランドのジャケットを物色してました。店の説明では、50年代くらいのもので、革はホースハイドではないか、とか。50年代かどうかは不明ですが、素材はホースではなくカウハイドのような印象。ずっしりした革の感じと、Vansonの名作モデルBのようなデザイン。ある意味アメリカンスタイルの王道のようなジャケットでした。

Sep 20, 2007

Brooks


過去コレクション。適度になじんだキャメル色の革と紫のライナーの組み合わせが気に入っていたのですが、オーバーサイズ。次第に着なくなり、結局手放しました。

Sep 17, 2007

Girls on Leather



裸に黒革のジャンプスーツを着込み、オートバイにまたがるマリアンヌ・フェイスフル。映画「あの胸にもういちど」(原題 "The Girl on a Motorcycle") のオープニングシーン。



ブラウンレザーの彼女はパリ、モンマルトルのカフェにて。

Sep 14, 2007

原風景

ライダース・ジャケットへのきっかけは映画でした。昔、土曜の深夜枠で外国のマイナー映画が放送されいて、よくだらだら見ていました。そのときに見た映画の一つがこれ。 イタリアの刑事もの。


主人公の二人組ですが、左側の彼。黒のライダースにブルーのシャツ、そして首からスカーフ。役柄ともあいまって、とにかく格好よかった。



革ジャンにスカーフを巻くあたりがイタリアなんだろうな、と妙に納得していた記憶があります。この後、初めて黒のレザージャケットを買いました。


海外版のDVDで久しぶりに鑑賞。あのとき見た原風景は、そのまま鮮やかに蘇りました。

Sep 13, 2007

テキストとしてのMotorcycle Jacket


「○○出現前後」という表現があります。この究極の趣味本は、その出現後、ビンテージ・ライダースジャケットという世界に、小さくも鋭い変化を引き起こしたはず。

単純にビンテージのライダース・ジャケットを年代、テーマ別に並べただけの写真集にこれだけ惹きつけられるのは、その圧倒的な写真の量と、厳選されたレア・アイテムの質、その双方をストレートに極めた結果。一つ一つ丁寧に写真に収め、詳細に説明をいれていく。その丹念なプロセスにおいて発せられたであろう編集者の熱量が届いてきます。



ちなみに、この本、Bucoの創業者であるJoseph Buegeleisenに捧げられています。

Sep 12, 2007

Vintage Catalogue

その昔、インターネットでビンテージのライダース・ジャケットの写真を探していたときに見つけたサイトです。
購入者ガイドのような体裁をなしていて、ジャケットの参考価格なんかも記載されています。当時としては数少ないBuco J-100の写真があり、それを食い入るように見ていた記憶があります。その頃から、基本シングルが好きでしたが、それ以外でも、この40年代のダブルも、シルエットがタイトで気にいっていました。そんな感じでこのサイトを頻繁に見ているうちに、興味の幅が広がっていたような気がします。
このサイト、デザインや写真の解像度など古めかしく、オンラインにしてビンテージな雰囲気。数年ぶりに訪れましたが、よく残っていました。当然更新されてないですが、久しぶりに行った古着屋がちゃんと営業していたような感じ。懐かしくもあり、嬉しくもあり。

Sep 7, 2007

Brooks





Brooksは60年代にBucoのOEMを行っていたとのこと。Bucoと比べれば革質はそれなりに落ちますが、それを補って余るほどのリーズナブルなマーケット価格で、かつ色やパターンのバリエーションが多く、「選べる」ビンテージブランドです。これまで結構な数のBrooksを買っては手放してきましたが、その中でサバイバルしたのがこのオーソドックスなブラウンのシングルでした。

Sep 6, 2007

二つの昭和

ちょっと前になりますが、今年の夏「ヒロシマナガサキ」というマスコミでもかなり話題になったアメリカのドキュメンタリー作品を岩波ホールで見ました。痛烈な内容であり、それに対する見解はいろいろあると思いますが、一つの映像作品として、確かに揺り動かれるものがありました。

同じ時期、久しぶりに読んだのが三島の「奔馬」。いわゆる豊饒の海・四部作の第二部です。不穏な空気に満ちた昭和初期。主人公は憂国の学生。儚く「美しき日本語」で書かれた第一部に比べ、全体が隙のないロジックで語り尽くされ、その主人公も、また、自分の信念に対し、どこまでもまっすぐであり、そしてぶれない。それが帰結として、あの有名な最後の一節に辿りつくわけですが、それは、無駄なく研ぎ澄まされた天才の一節。

テーマ、手段は違えど、「昭和」という時代を扱った表現行為。夏という季節と、こういう「昭和」な作品に高い親和性を感じるのは自分だけでしょうか。

Buco J-100 (3)

Bucoのメンテナンスを続けていきます。


ブラシ、レザークリーム(黒)、接着剤、ドライバーセット。



薄っすらはげている表革。ビンテージ・レザーの良さでもあり、この程度はメンテナンスせず放置。



今回、補修するもはここ。ジッパーの左側の表革の一部めくれ。一応、ブラッシングでホコリを取ります。



その後、先端の細いドライバーに接着剤をつけ、めくれた部分に塗ります。ミクロの決死圏。



接着剤が乾いたあたりで、黒のレザークリームを塗ります。指で補修箇所に塗りこみ、乾いた後にブラッシング。


こんなことをしてるうち、レザージャケットに愛着というものがわき始めます。。。

Sep 3, 2007

Buco J-100 (2)

ビンテージで購入したBuco J-100のメンテナンスですが、以下の手順でやっていきます。

(1) 汚れをとる
(2) 破損部を補修する
(3) オイルを塗る

では(1)。


シンプルに水とタオル。




水を吹き付けたタオルで、表面をふき取っていきます。タオルが軽く湿るくらい。




これだけでも結構汚れがとれます。レザー専用のクリーナーとかもありますが、個人的にはこの程度で。




とりあえず、この調子で全体を拭いていきます。(タオルは写真の見た目以上に汚れています)



終わったら、日陰干し。「数十年を経たビンテージ・レザーの表面が一皮向けたような...」感じの変化はありませんが、かなり汚れは取れました。

Buco J-100



最近、オリジナルのBuco J-100を入手しました。60年代のモデル、革はステアハイドで、コンディションは8/10くらい。相変わらず、無駄をそぎ取った、このシングルライダースのスタイルには、目を見張るものがあります。

それなりに着込んだビンテージ感ありますが、表革の砂漠化現象はほとんどなし。そしてマイサイズ。ビンテージはサイズ、コンディション、値段など人によっていろいろなクライテリアあると思いますが、自分の場合はサイズ。大きすぎても、小さすぎても、サイズの合わない服は着なくなるということを過去の投資から学んでいます。。。

このジャケット、そのまま着用しても全く問題ないコンディションですが、自己流のメンテナンスを加えていきたいと思います。